学校生活の様子

【学校生活】前期生徒総会・壮行会 ~生徒主体で創る学校と仲間へのエール~

前期生徒総会および壮行会が開催されました。

 生徒総会では、1年生から3年生までが互いの顔が見えるよう客席を半円状に配置。生徒会の司会進行のもと、各委員会からの発表や学校祭の議題について話し合われました。一人ひとりが資料を読み込み、自分の役割を果たそうとする真摯な姿が見られました。

 続く壮行会では、高体連・高文連等の大会に出場する書道部、バドミントン部、吹奏楽部の部員たちが、それぞれのユニフォーム姿で登壇しました。各部の部長からは大会に向けた力強い決意表明があり、教頭先生、そして生徒代表として生徒会副会長からも、これまでの努力を讃える熱い激励の言葉が贈られました。

最後は全校生徒による校歌斉唱で、会場の心はひとつに。平取高校の代表として挑む仲間を学校全体で応援する、清々しい出発の場となりました。

【講話】薬物乱用防止・防犯講話 ~実体験から学ぶ「本当の恐ろしさ」~

 北海道ダルクの方にご協力いただき、全校生徒を対象とした薬物乱用防止・防犯講話が行われました。
 講師の方は、ご自身の歩んできた道のりを振り返りながら、なぜ薬物を始めたのか、なぜやめられないのか、そして今現在の心境について、まっすぐな言葉で語ってくださいました。「始めた当初はどこか格好いいと思っていた。けれど今は、いいことなんて何一つないとはっきり思える」という実感を伴ったお話は、生徒たちの心に重く響いたと思います。
 薬物は健康や大切なものを壊すだけでなく、人への善意や感情までも失わせ、「自分さえ良ければいい」という状態にまで人間を変えてしまう。その真の恐ろしさについて、切実な訴えがありました。
 本校での講話は継続して行われていることもあり、質疑応答では生徒たちの事前の問いかけに対し、一つひとつに正面から向き合う形で答えてくださいました。後悔の念や今の想いを共有してくださったことで、生徒たちは薬物の恐ろしさを自分自身の課題として深く受け止めることができたと感じています。
 自分の未来を守るために、何が本当に大切なのか。一人ひとりが静かに自分自身と対話するような、貴重な時間となりました。

※ダルク(DARC)は、Drug Addiction Rehabilitation Centerの略称

 

アイヌ文化Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ~多文化共生の最前線を学ぶ~

 札幌大学の本田優子教授による特別講義が行われました。

 全校生徒には、アイヌ文化を学ぶ意義として「多様性の素晴らしさ」「分かち合いの心」「アイヌ語を学べる環境の貴重さ」を提示。「最先端のアイヌ文化を多様な仲間と学べるのは日本でここだけ」という言葉に、生徒たちは自らの学びの価値を再確認しました。また、全ての存在に役割と魂(ラマ)が宿ると考える「カムイ」の宇宙観を通じ、万物との共生のあり方を学びました。
 2年生には、進路を見据え「ウレシパ・プロジェクト」を紹介。多数派側が自らの持つ権利や立場を自覚し、共に歩む社会を作る大切さが語られました。平取高校でアイヌ文化から「共生の視点」を学ぶ経験は、将来どのような道に進んでも、他者を理解し豊かな人間性を支える「一生の財産」となります。
 何のために学ぶのかを知り、世界観を広げた貴重な時間となりました。
イヤイライケレ!(ありがとうございました!)

3年生の「アイヌ文化Ⅲ」の授業がスタート!

 本校では1年生から伝統工芸の制作作業に取り組んでいますが、3年生はその集大成の時期となります。講師にお招きするのは、平取町が誇る一流のアイヌ工芸作家の方々。一流の技を持つ「本物」の作り手から直接手ほどきを受け、3年間かけてじっくりと自分の作品を仕上げていく環境は、全国的にも非常に貴重なものです。

 今年度最初の授業となったこの日、生徒たちは「アットゥㇱ(樹皮衣)」と「木彫り」の各コースに分かれ、これまで以上に真剣な眼差しで制作に打ち込んでいました。

 また、3年生は技術の習得と並行して「アイヌ文化と町づくり」についても学びを深めていきます。地域社会の中で文化をどのように活かし、未来へ繋げていくか。3年間の歩みで得た技と知見は、年度末の「アイヌ文化発表会」という大きな舞台で結実します。

 伝統をその手に受け継ぎ、地域の未来を見つめる。平取高校での学びの誇りを感じさせる、力強いスタートとなりました。

アイヌ文化Ⅰ(1年生)の様子

 講師に地元平取町二風谷でアイヌ文化の普及に尽力されている関根健司先生をお招きし、1年生の「アイヌ文化Ⅰ」の授業が行われました。 

 授業の導入では、現在多方面で活躍されている娘の関根摩耶さんの映像を視聴しました。「アイヌが人々の『当たり前』になってほしい」という言葉。それは、アイヌ文化が特別なものではなく日常の中に自然に存在し、誰もが個性を尊重し合える世界への切実な願いです。「自分はアイヌを代表しているのではなく、一人の人間として学び続けている存在」という等身大のメッセージは、生徒たちの心に深く響いているようでした。

 後半は、アイヌ語の座学と実践を行いました。日本語にはない独特の音の響きや、カタカナの小文字を使った表記ルールなど、言語としての特徴を学習。関根先生は、「アイヌ語やその文化をきっかけに、自分自身の文化にも興味を持って学んでほしい」と生徒たちに語りかけました。他者の文化を知ることは、自分自身のルーツを見つめ直す大切な鏡になります。

最後には、出席者全員がアイヌ語で自分の名前と出身地を伝える自己紹介に挑戦しました。最初は慣れない発音に戸惑いながらも、最後には一人ひとりが自分の口からしっかりとアイヌ語を響かせていたのが印象的でした。

 授業の締めくくりは、今日学んだ大切な言葉で。

イヤイライケレ!(ありがとうございました!)