学校生活の様子

【講話】薬物乱用防止・防犯講話 ~実体験から学ぶ「本当の恐ろしさ」~

 北海道ダルクの方にご協力いただき、全校生徒を対象とした薬物乱用防止・防犯講話が行われました。
 講師の方は、ご自身の歩んできた道のりを振り返りながら、なぜ薬物を始めたのか、なぜやめられないのか、そして今現在の心境について、まっすぐな言葉で語ってくださいました。「始めた当初はどこか格好いいと思っていた。けれど今は、いいことなんて何一つないとはっきり思える」という実感を伴ったお話は、生徒たちの心に重く響いたと思います。
 薬物は健康や大切なものを壊すだけでなく、人への善意や感情までも失わせ、「自分さえ良ければいい」という状態にまで人間を変えてしまう。その真の恐ろしさについて、切実な訴えがありました。
 本校での講話は継続して行われていることもあり、質疑応答では生徒たちの事前の問いかけに対し、一つひとつに正面から向き合う形で答えてくださいました。後悔の念や今の想いを共有してくださったことで、生徒たちは薬物の恐ろしさを自分自身の課題として深く受け止めることができたと感じています。
 自分の未来を守るために、何が本当に大切なのか。一人ひとりが静かに自分自身と対話するような、貴重な時間となりました。

※ダルク(DARC)は、Drug Addiction Rehabilitation Centerの略称

 

アイヌ文化Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ~多文化共生の最前線を学ぶ~

 札幌大学の本田優子教授による特別講義が行われました。

 全校生徒には、アイヌ文化を学ぶ意義として「多様性の素晴らしさ」「分かち合いの心」「アイヌ語を学べる環境の貴重さ」を提示。「最先端のアイヌ文化を多様な仲間と学べるのは日本でここだけ」という言葉に、生徒たちは自らの学びの価値を再確認しました。また、全ての存在に役割と魂(ラマ)が宿ると考える「カムイ」の宇宙観を通じ、万物との共生のあり方を学びました。
 2年生には、進路を見据え「ウレシパ・プロジェクト」を紹介。多数派側が自らの持つ権利や立場を自覚し、共に歩む社会を作る大切さが語られました。平取高校でアイヌ文化から「共生の視点」を学ぶ経験は、将来どのような道に進んでも、他者を理解し豊かな人間性を支える「一生の財産」となります。
 何のために学ぶのかを知り、世界観を広げた貴重な時間となりました。
イヤイライケレ!(ありがとうございました!)

3年生の「アイヌ文化Ⅲ」の授業がスタート!

 本校では1年生から伝統工芸の制作作業に取り組んでいますが、3年生はその集大成の時期となります。講師にお招きするのは、平取町が誇る一流のアイヌ工芸作家の方々。一流の技を持つ「本物」の作り手から直接手ほどきを受け、3年間かけてじっくりと自分の作品を仕上げていく環境は、全国的にも非常に貴重なものです。

 今年度最初の授業となったこの日、生徒たちは「アットゥㇱ(樹皮衣)」と「木彫り」の各コースに分かれ、これまで以上に真剣な眼差しで制作に打ち込んでいました。

 また、3年生は技術の習得と並行して「アイヌ文化と町づくり」についても学びを深めていきます。地域社会の中で文化をどのように活かし、未来へ繋げていくか。3年間の歩みで得た技と知見は、年度末の「アイヌ文化発表会」という大きな舞台で結実します。

 伝統をその手に受け継ぎ、地域の未来を見つめる。平取高校での学びの誇りを感じさせる、力強いスタートとなりました。

アイヌ文化Ⅰ(1年生)の様子

 講師に地元平取町二風谷でアイヌ文化の普及に尽力されている関根健司先生をお招きし、1年生の「アイヌ文化Ⅰ」の授業が行われました。 

 授業の導入では、現在多方面で活躍されている娘の関根摩耶さんの映像を視聴しました。「アイヌが人々の『当たり前』になってほしい」という言葉。それは、アイヌ文化が特別なものではなく日常の中に自然に存在し、誰もが個性を尊重し合える世界への切実な願いです。「自分はアイヌを代表しているのではなく、一人の人間として学び続けている存在」という等身大のメッセージは、生徒たちの心に深く響いているようでした。

 後半は、アイヌ語の座学と実践を行いました。日本語にはない独特の音の響きや、カタカナの小文字を使った表記ルールなど、言語としての特徴を学習。関根先生は、「アイヌ語やその文化をきっかけに、自分自身の文化にも興味を持って学んでほしい」と生徒たちに語りかけました。他者の文化を知ることは、自分自身のルーツを見つめ直す大切な鏡になります。

最後には、出席者全員がアイヌ語で自分の名前と出身地を伝える自己紹介に挑戦しました。最初は慣れない発音に戸惑いながらも、最後には一人ひとりが自分の口からしっかりとアイヌ語を響かせていたのが印象的でした。

 授業の締めくくりは、今日学んだ大切な言葉で。

イヤイライケレ!(ありがとうございました!)

「アイヌ文化」の授業がスタート

 記念すべき第1回目の講義にお招きしたのは、北海道大学アイヌ・先住民研究センターの落合研一先生です。憲法学を専門とされる落合先生は、法学・政治学の視点からアイヌ・先住民研究に取り組まれており、今回は「なぜ、私たちはアイヌ文化を学ぶのか」というその意義について、法的な視点から紐解いていただきました。
 講義では、世界における先住民族の定義から始まり、近代国家の成立過程で「構造的マイノリティ」となってしまう背景、そして多数決を基本とする民主制において、マジョリティ(多数派)側がマイノリティの文化を理解し、守ることの責任についてお話しいただきました。
 生徒たちは、最初から最後まで真剣な眼差しで耳を傾けていました。「ただ教わる」のではなく、学ぶ理由を自分たちの中にしっかりと落とし込んでからスタートできたことは、今後の学習において大きな糧となるはずです。
 学問の枠を超えた多角的なアプローチに触れ、アイヌ文化を学ぶことの大切さを再確認できた、素晴らしい学びの幕開けとなりました。

 

授業参観&PTA・体育文化後援会総会

 4/18(土)の5・6時間目に各学年の学級担任による授業参観および令和8年度PTA・体育文化後援会総会が行われました。

 全校生徒53名に対して保護者等の参加者30名以上(現地・zoom参加)になり、お子様を熱心に見守るご家庭が多く、大変心強く感じております。

 全国募集した生徒・家庭に対応できるよう、平取高校では総会をハイブリットで開催し、学校を盛り上げてまいります。

 

 

授業の様子(体育&英語)

 1年生は「英語コミュニケーションⅠ」の授業でした。本校ではネイティブスピーカーの講師と日本人教員によるチームティーチングを取り入れ、生きた英語に触れる機会を大切にしています。この日は英語での自己紹介に挑戦しました。生徒たちは「好きな食べ物」や「行ってみたい場所」など、提示された項目から自らトピックを選択。スピーチ後のネイティブ講師からの質問にも、皆リラックスした様子でスムーズに受け答えをしており、積極的に伝えようとする姿勢が大変立派でした。

 本校では3年間を通して「英語で表現する力」を育んでおり、その大きな目標となるのが2年生で実施されるハワイ研修です。研修では、現地の先住民の方々との交流や、高校生活の紹介、そして平取で学んだアイヌ文化についてのプレゼンテーションを英語で行う予定です。日々の授業での積み重ねが、異文化を繋ぐ大きな力へと変わっていきます。世界へ視野を広げ、自らのルーツを自分の言葉で発信できるよう、これからも共に歩んでまいります。

2年生は体育の授業が行われました。

舞台となったのは、本校自慢の広大なグラウンドです。この日は天候にも恵まれ、背景に広がる山々の絶景や、春を告げる鳥のさえずり、そして鮮やかに咲き始めたツツジなど、平取の豊かな自然を五感で楽しめる時間となりました。

生徒たちは澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながら、開放感あふれるフィールドで元気に汗を流して

いました。こうした恵まれた環境の中で、仲間と共に心身を健やかに育んでほしいと願っています。

平取高校では、この素晴らしい自然も教育の大切な要素として活かし、生徒たちの心豊かな成長を支えてまいります。

HR役員選出

 各クラスでは、今年度の活動を支えるHR役員の選出が行われました。
 入学したばかりの1年生は、互いに緊張感がありながらも、積極的に立候補の手が上がりスムーズに決まっていく姿が印象的でした。一方、2・3年生はこれまでの信頼関係を土台に、互いの適性を考えながら対話を通じて慎重に選出を進めていました。特に3年生からは、最高学年として学校を牽引しようという力強い自覚が感じられました。
 本校には「地域みらい留学」制度を利用し、全国各地から集まった生徒たちが在籍しています。育った環境や風土が異なる仲間との生活は、「自分の当たり前」が他者のそれとは異なるかもしれない、という気づきを与えてくれます。
 役員選出という身近な場面でも、単に役割を決めるだけでなく、対話を通じて互いの違いを尊重し、自らの視野を広げていく。そんな平取高校らしい「共生」の学びを、今年度も大切に育んでまいります。

授業風景 家庭科(仲間作り)

 入学間もない1年生にとって、初めての家庭科の授業が行われました。平取高校では「多様性・共生」を教育の柱とし、協働する力を育んでいます。

 この日は、全員の協力が不可欠な「探偵ゲーム」に挑戦しました。与えられた情報カードをもとに、店内の座席を推理する活動です。カードを見せることはできないため、生徒たちは自分の言葉で情報を伝え合いながら、協力して答えを導き出していきました。

 それぞれが役割を担い、支え合いながら取り組む姿が印象的で、協働の大切さを実感する時間となりました。本校では、思いやりと協働を大切にした教育を行っています。

 

いじめ防止基本方針説明・いじめ防止ミーティング

 4月13日(月)の5・6校時、本校体育館にて全校生徒を対象とした「いじめ防止基本方針説明・いじめ防止ミーティング」を実施しました。期待と不安が入り混じる新学期、生徒たちが安心して学校生活を送るための大切な時間となりました。
 この取組の目的は、いじめを単なる「モラルの問題」ではなく、個人の尊厳を傷つける「人権侵害」であると法的に正しく認識することにあります。
 生徒指導部からの説明では、相手が心身の苦痛を感じていれば、発信者の意図に関わらず法的にいじめに該当するという「主観」の重要性を学びました。また、重大な事態が生じた際には警察等との連携が法的に義務付けられている現実についても共有し、一瞬のノリが一生を棒に振るリスクがあることを再確認しました。
 続くミーティングでは、1年生から3年生までの縦割り混成グループで話し合いを行いました。SNSでの「名前を出さない攻撃的な投稿」も、周囲が特定できる状況であれば法的に責任を問われることや、被害者が抱く不安について、ICT端末を活用しながら具体的に検討しました。特に大切にしたのは、先生への報告を「チクり(裏切り)」ではなく、「自分たちの安全を守るための契約に基づいた相談」と定義し直したことです。生徒たちは、いじめが起きない集団を作るためのアクションプランを自分たちの言葉でまとめました。
 平取高校は、生徒一人ひとりが「見えない苦痛」を想像し、誰もが安心して自分らしく過ごせる環境を、生徒・教職員が一丸となって築いてまいります。