2026年4月の記事一覧

アイヌ文化Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ~多文化共生の最前線を学ぶ~

 札幌大学の本田優子教授による特別講義が行われました。

 全校生徒には、アイヌ文化を学ぶ意義として「多様性の素晴らしさ」「分かち合いの心」「アイヌ語を学べる環境の貴重さ」を提示。「最先端のアイヌ文化を多様な仲間と学べるのは日本でここだけ」という言葉に、生徒たちは自らの学びの価値を再確認しました。また、全ての存在に役割と魂(ラマ)が宿ると考える「カムイ」の宇宙観を通じ、万物との共生のあり方を学びました。
 2年生には、進路を見据え「ウレシパ・プロジェクト」を紹介。多数派側が自らの持つ権利や立場を自覚し、共に歩む社会を作る大切さが語られました。平取高校でアイヌ文化から「共生の視点」を学ぶ経験は、将来どのような道に進んでも、他者を理解し豊かな人間性を支える「一生の財産」となります。
 何のために学ぶのかを知り、世界観を広げた貴重な時間となりました。
イヤイライケレ!(ありがとうございました!)

3年生の「アイヌ文化Ⅲ」の授業がスタート!

 本校では1年生から伝統工芸の制作作業に取り組んでいますが、3年生はその集大成の時期となります。講師にお招きするのは、平取町が誇る一流のアイヌ工芸作家の方々。一流の技を持つ「本物」の作り手から直接手ほどきを受け、3年間かけてじっくりと自分の作品を仕上げていく環境は、全国的にも非常に貴重なものです。

 今年度最初の授業となったこの日、生徒たちは「アットゥㇱ(樹皮衣)」と「木彫り」の各コースに分かれ、これまで以上に真剣な眼差しで制作に打ち込んでいました。

 また、3年生は技術の習得と並行して「アイヌ文化と町づくり」についても学びを深めていきます。地域社会の中で文化をどのように活かし、未来へ繋げていくか。3年間の歩みで得た技と知見は、年度末の「アイヌ文化発表会」という大きな舞台で結実します。

 伝統をその手に受け継ぎ、地域の未来を見つめる。平取高校での学びの誇りを感じさせる、力強いスタートとなりました。

アイヌ文化Ⅰ(1年生)の様子

 講師に地元平取町二風谷でアイヌ文化の普及に尽力されている関根健司先生をお招きし、1年生の「アイヌ文化Ⅰ」の授業が行われました。 

 授業の導入では、現在多方面で活躍されている娘の関根摩耶さんの映像を視聴しました。「アイヌが人々の『当たり前』になってほしい」という言葉。それは、アイヌ文化が特別なものではなく日常の中に自然に存在し、誰もが個性を尊重し合える世界への切実な願いです。「自分はアイヌを代表しているのではなく、一人の人間として学び続けている存在」という等身大のメッセージは、生徒たちの心に深く響いているようでした。

 後半は、アイヌ語の座学と実践を行いました。日本語にはない独特の音の響きや、カタカナの小文字を使った表記ルールなど、言語としての特徴を学習。関根先生は、「アイヌ語やその文化をきっかけに、自分自身の文化にも興味を持って学んでほしい」と生徒たちに語りかけました。他者の文化を知ることは、自分自身のルーツを見つめ直す大切な鏡になります。

最後には、出席者全員がアイヌ語で自分の名前と出身地を伝える自己紹介に挑戦しました。最初は慣れない発音に戸惑いながらも、最後には一人ひとりが自分の口からしっかりとアイヌ語を響かせていたのが印象的でした。

 授業の締めくくりは、今日学んだ大切な言葉で。

イヤイライケレ!(ありがとうございました!)

「アイヌ文化」の授業がスタート

 記念すべき第1回目の講義にお招きしたのは、北海道大学アイヌ・先住民研究センターの落合研一先生です。憲法学を専門とされる落合先生は、法学・政治学の視点からアイヌ・先住民研究に取り組まれており、今回は「なぜ、私たちはアイヌ文化を学ぶのか」というその意義について、法的な視点から紐解いていただきました。
 講義では、世界における先住民族の定義から始まり、近代国家の成立過程で「構造的マイノリティ」となってしまう背景、そして多数決を基本とする民主制において、マジョリティ(多数派)側がマイノリティの文化を理解し、守ることの責任についてお話しいただきました。
 生徒たちは、最初から最後まで真剣な眼差しで耳を傾けていました。「ただ教わる」のではなく、学ぶ理由を自分たちの中にしっかりと落とし込んでからスタートできたことは、今後の学習において大きな糧となるはずです。
 学問の枠を超えた多角的なアプローチに触れ、アイヌ文化を学ぶことの大切さを再確認できた、素晴らしい学びの幕開けとなりました。

 

授業参観&PTA・体育文化後援会総会

 4/18(土)の5・6時間目に各学年の学級担任による授業参観および令和8年度PTA・体育文化後援会総会が行われました。

 全校生徒53名に対して保護者等の参加者30名以上(現地・zoom参加)になり、お子様を熱心に見守るご家庭が多く、大変心強く感じております。

 全国募集した生徒・家庭に対応できるよう、平取高校では総会をハイブリットで開催し、学校を盛り上げてまいります。